温泉の泉質の情報から行き先を決める方も少なくありません。

観光名所としても人気の伊豆長岡温泉は、かつて各旅館が源泉を所有していましたが、泉質保護を目的とした温泉集中管理組合を設立後、組合から各旅館に配湯されています。

現在、30数本の源泉から温度60~70℃の温泉が湧き出ています。九州の別府温泉のように、町のあちこちから湯気が出ている風景はありませんが、伊豆半島でも有数の温泉量を誇っています。

足湯に浸かる女性

伊豆長岡温泉の泉質はアルカリ性単純泉で無色無臭ですが、肌にやさしく、美肌や筋肉疲労、胃腸病などに効果があると言われています。そのため、観光を兼ねて美容や健康を目的とした宿泊旅行でご利用いただく方も多いです。

江戸時代に作成された「諸国温泉効能覧」では、全国の数ある温泉地の中から東の前頭2段と記載されています。いにしえから、伊豆長岡温泉は観光を兼ねて美容や健康を目的とした宿泊旅行でご利用いただくことが多かったようです。

美人の湯とは、肌がしっとり、すべすべするという点では「美肌(びはだ)」の湯」と言った方が適切かもしれません。ちなみに「日本3美人の湯」というのもあります。

  • 川中温泉(群馬県)=石こう泉
  • 龍神温泉(和歌山県)=重曹湯
  • 湯の川温泉(島根県)=含食塩-石こう泉です。

このように「3美人の湯」の成分は、微妙に違います。
しかし、いずれも弱アルカリ性で、ナトリウム、カルシウムイオンを含んでいることは事実です。

伊豆長岡温泉の泉質も「3美人の湯」と同じように弱アルカリ性で、ナトリウム、カルシウムイオンを含んでいます。群馬大学草津分院の分院長でいらした久保田一雄先生は、「アルカリの湯の中で、皮膚の脂(皮脂)とナトリウムイオンが結合して、つるつるした感じと清浄感を生み出す。さらに、湯上り後にナトリウムイオンがカルシウムイオンに置き換わると、カルシウム脂肪酸塩ができてベビーパウダーのようなすべすべした感じがするので美人の湯となるのだろう」との仮説を立てています。

伊豆長岡温泉ホテル天坊では、この伊豆長岡の温泉を使用した大浴場を建物の3階に配しています。

残念ながら富士山は見えませんが、男性、女性の大浴場は2面が窓に面し、伊豆の山々が見える明るく開放感のある大浴場となっています。

浴槽には手すりを設け、できるだけ段差を少なくした大浴場となっていますが、お肌がツルツルになる温泉は、大浴場の床までツルツルにしてしまうため、床に滑り止めをつけ、毎日清掃をしていても、床が滑りやすくなってしまいます。ご入浴の際は、お気をつけてお入りくださいませ。

大浴場は浴槽の大きさから、循環方式を採用しています。どうしても源泉かけ流しを体験したいという方は、貸切り風呂(有料)をご利用ください。

展望大浴場の内湯

伊豆石に木縁の内風呂と陶器の露天風呂という贅沢なプライベートスパになっています。車椅子で洗い場まで入れますので、足腰が心配なご両親をつれて温泉を楽しみたいという方々にも好評です。

また、3階の大浴場会には、本格的なアロマエステルームもございます。1名、2名の個室になっていますので、お一人様でも、お仲間とご一緒でもアロママッサージをお楽しみいただけます。美肌の湯につかりアロママッサージを受ける、伊豆長岡温泉ホテル天坊の「最強の美肌コース」をお楽しみくださいませ。