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伊豆のステキ発見 ガイドブックにはない伊豆の旅 旅ごころ

伊豆のすばらしき人たち Close-up People -vol.10-

カットグラス作家 あいそ硝子工房

幾何学模様と光の芸術のアーティスト

カットグラスは切子硝子(きりこがらす)と呼ばれ、グラインダーで幾何学模様を掘り込む技法で、日本では古くから江戸切子と薩摩切子があります。透明のグラスにダイヤモンドのホイール(刃)などを使って複雑な模様を大胆にかつ繊細に削っていきます。素材や模様や色彩によって晴れ、曇り、雨や時間によって作品の表情が微妙に変わります。透明なグラスと細工の模様が光のプリズム効果で光の芸術を生み出すからです。その切子硝子に取り組む作家が伊豆長岡にアトリエを構える相磯和男さんです。

偶然の重なりが切子作家への道

沼津市出身。静岡県立沼津東高等学校でテニスに夢中の高校時代、夏アルバイトしながら“モノを創る仕事”に興味を持ち本屋で陶芸や硝子工芸などの本を見ている時、硝子工芸の権威者由水常雄先生の本に目が留まった。硝子細工といっても風鈴とかき氷の器程度の知識しかなかった相磯さんの心に「切子硝子」の造形や制作技法や美しさに魅了されたそうです。その夏、偶然沼津仲見世商店街のイベントが「由水常雄先生の講演会」でした。その講演で硝子工芸の奥の深さと「切子硝子」の魅力の虜になり、協賛した市役所に勤める姉の線から上司に頼んで念願の由水先生に直接お会いして「切子硝子作家」の道を決めたそうです。

高校卒業後「東京ガラス工芸研究所」に入学

プロの道を選んだ相磯さんは川崎の東京ガラス工芸研究所に入学。この研究所はガラス工芸の教育機関として日本で初の専門学校でした。卒業してカットグラスの講師だった小林英夫先生の「やる気があるなら来い」の言葉で東京江東区の深川にある小林ガラス工芸所に勤務、小林英夫氏に師事してカットグラスの修行時代に東京ガラス工芸研究所でグラヴィール(水墨画のように絵を掘り込む技法)を学んだ美里さんと結婚。10年間の修行の後、1999年に伊豆の国市墹之上に「あいそガラス工房」を設立。「切子硝子」と「グラヴィール」作家の夫婦作家として独立しました。2003年には沼津市庄司美術館で「相磯和男・美里ガラス工芸展」を開催するなどガラス界のカップル作家として注目を集めています。

まだまだ少ない「切子硝子作家」 伊豆では相磯さんただ一人

伊豆では相磯さんただ一人。日本では職人の数も減少し、作家も数少ない技法で、伊豆では相磯さんただ一人だそうです。「切子硝子」は日常生活の器より趣味・趣向のアートのあるホビーとしての存在ですが、今後は暮らしの価値観の見直しで、和みや癒しの器として暮らしの中に取り入れられると将来が楽しみです。また無限にあるといわれる幾何学模様と相磯さんの技術の進化でもっともっとステキな作品が生れることを祈ってやみません。

カットグラス「切子硝子」体験

体験場所:あいそ硝子工房
体験料:お一人様¥3,000から(¥2,500+生地代¥500から)
所要時間:2時間(延長はお一人様30分に付き¥500)
営業時間:10:00~12:00、13:00~15:00、15:00~17:00

■あいそ硝子工房のアクセス
伊豆の国市墹之上233-12
TEL&FAX:055-947-2770
ホームページ:http://www3.tokai.or.jp/aisoglass/