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伊豆のすばらしき人たち Close-up People -vol.9-
CGで伊豆の風景を描くグラフィックデザイナー
一級建築士として横浜で超高層ビルの設計などに携わっていた工藤省三(55才)さんは、松崎の風景の美しさにひかれ7年前に移住し、絵画制作を始めました。昨今都会から田舎暮らしへの移住が時流になっていますが、大都会で大活躍のバリバリの一級建築士が、いきなり江戸時代に活躍した左官入江長八の出身地であり、明治時代の家々が並ぶ「なまこ壁造り通り」で知られる松崎町で伊豆の建物や自然をコンピューターグラフィックで制作、描いた絵はがきが伊豆のアートあふれる土産品として人気を集めています。

青森県弘前市の出身。代々材木商を営む三男の工藤さん。高校卒業後、進学のため上京と同時に油絵を制作、二科展に応募して初入選。空と雲がモチーフで空に浮いているヌードで入選の感激は忘れられない感動だそうです。
絵描きなんて定職のないやくざみたいだから駄目の反対で画家志望は断念。友人のすすめで建築設計事務所に就職。以来高校、大学キャンパス、ショッピングセンター、超高層ビルなどの設計を担当したそうです。自分のイメージで形にする設計は絵描きの捜索と類似するところが多く、体で覚えた技術で一級建築士資格を取得後、一休建築事務所を設立独立しました。独立後次々と超高層ビルに取組み実績をあげてきました。
奥様は静岡県袋井市の出身。自然を守る会の会長として田舎に住みたいと前々から強い願望があったそうです。昔の暮らしのレトロ志向が底辺にあった工藤さんも驚きながらも奥様の夢に共鳴9年前頃から思いっきり不便で自然環境やレトロ感のある候補地探しをはじめたそうです。そして、お二人のお眼鏡に叶った先が松崎でした。のんびりしているが都会住まいのギャップにかなりのカルチャーショックを受けたそうです。
この土地の美しい建物や自然を知り合いに紹介しようとしたのがはじまりでした。仕事柄興味を引かれる建物も多く、描いてみたいと思ったそうです。作品は写真をベースに描くのですが、まずデジカメで実物の全体と細部を100枚ほど撮ります。それをパーツごとにマウスで写真をなぞり、作ったものを何十枚も組み合わせていきます。建物の瓦の和や大きさの比率はしっかり測り、正確に再現します。作品は海岸、漁港、岬、街、建物などです。
伊豆の海岸や風景を210ヶ所制作済で、海岸の風景は伊豆全体の半数程度約70枚完成。
「峠や川も描きたい。見た人が『行きたいな』と思う絵を作りたいですね」と目を細めて語る工藤さん。
伊豆半島全域500点が目標。工藤さんの作品は伊豆長岡のホテル天坊のほか、松崎町内のホテル、売店や南伊豆などの売店で展示販売されています。修善寺、熱海はいずれ置く予定です。

■松崎「侘助(わびすけ)」のアクセス
TEL:0558-42-0711
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