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伊豆のすばらしき人たち Close-up People -vol.8-
伊豆唯一の蔵元で銘酒にかける男
旬の酒肴が豊富な静岡県には37の蔵元がありますが、伊豆の唯一の蔵元が「万大醸造」です。昭和の初期頃は伊豆の村々に造り酒屋があったそうですが、今はこの蔵元だけです。創業は北条早雲時代に遡り古い歴史の中で育まれた老舗の造り酒屋です。この蔵元に38年の歳月を酒造り一筋にかける佐々木清祐さんがいます。伊豆の特産品を使ったおいしいお酒造りに取り組み、伊豆の新鮮な魚介類や干物類の味を引き立てる気になる地酒、心に残る酒を求めて酒質、品質向上を追い求める地酒に生きる男です。

大仁にある東洋醸造に入社。日本酒、焼酎、リキュールとビール以外なんでも手掛けた開発技術者。酒醸造は理論を超えて不思議ともいえる偶然性からヒット商品が生れる。昭和58年に「酎ハイ」を開発。「酎ハイ」のパイオニアは佐々木さんでした。東洋醸造はその後、旭化成に変わり、昨年まで酒類工場長として腕を振るい退職後、万大醸造で技術・開発の指導に情熱を燃やし、小さな地酒蔵の良さを最大限に発揮し、独特な醸造方法で伊豆の銘酒造りに磨きをかけています。
風土、気候、環境、水、酵母、経験、技術などの絶妙なバランスからいい酒が生れますが、創り手の感性や時代の流れを読む目と自然からの恵みの素材を選ぶセンスが大切えす。佐々木さんは、伊東の山ももの里で有名な「山もも酒」、土肥の白枇杷で「白枇杷酒」、天城山の地下千メートルの無菌水で「わさび酒」、「いちご酒」などのお酒やリキュールを誕生させました。
ここ万大醸造には年川湧水(軟水)という名水に恵まれていますが、いい酒を造る決め手は酵母。酵母なしでお酒は造れない。糖分をアルコールに分解する菌が酵母。「いい酒蔵にはいい酵母が宿る!」の言葉があるように酵母の良し悪しが酒質を左右します。万大醸造には伝統の技術から造られた“いい酵母”を保存、使用しています。また仕込の時期も大事。酒蔵が凛としている冬場が最適で、冬は寒いのでいい酒ができています。
伊豆は海山里の新鮮素材に恵まれ“ご馳走半島”と呼ばれるところ。郷土の味に合わせた酒造りが佐々木さんのユメ。土佐さわち料理に辛口の「土佐鶴」があるように・・・。万大醸造の大吟醸すっきり・さわやかな甘味「脇田屋・荒ばしり」や辛口すっきり・飲みごたえの「あらばしり」、季節限定「にごり酒」などがおすすめです。
万大醸造では試飲処でご希望のグループ又は10名様以上で万大酒造のお酒を召し上がっていただけます。由緒あるお寺の書院を改装した落ち着いた雰囲気の中でお楽しみください。(要ご予約)
TEX&FAX:0558-72-1810
試飲時間:夏→9:30~16:30(4月~10月)、冬→9:30~16:00(11月~3月)
休日:毎週火・木曜日(但し予約の場合は試飲可) 。

■万大醸造 試飲直売処「鶴生館」のアクセス
伊豆市年川34
TEL&FAX:0558-72-1810
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