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伊豆のすばらしき人たち Close-up People -vol.1-
駿河湾の海に魅せられた男
初秋の朝五時半頃、「海のステージ」がある西浦海岸から富士山を望みながら皆さんと朝食を食べたいですねと目を輝かして語る前島さん。
駿河の海越しに見る清澄な富士山の姿は、最高の朝食を約束する極上のスパイス。この言葉に駿河の海を愛し、駿河の海に感謝しながら生きる男の誇りと夢が伝わってきました。

文豪川端康成は、この伊豆を「伊豆序章」の冒頭で“伊豆は海山のあらゆる風景の画廊であるとまたいふことが出来る。伊豆半島全体が一つの大きい公園である。一つの大きい遊歩場である。”と書いていますが、まだ西伊豆には手つかずの自然が沢山残されています。
海越しに見える富士山、真っ赤に染まるサンセットのダイナミックな美しさ、海から眺める自然公園のような景観。
駿河の海が持つ魅力に寄せる前島さんの憧れは、彼が一生を賭けるに相応しい大きな夢なのです。
前島さんの夢は、中学生の頃から船乗りになることだったそうです。その願は叶わずに車のセールスマンを経て二十五年前にマリン関係のビジネスに転身、マリーナ経営や船の販売などで念願の夢であった海と生きる人生がスタートしました。
海を知る程に海と人との奥深い歴史と文化に驚くと共に強い興味を抱いたそうです。
この伊豆に生きる人にとって海は豊富な魚介類が獲れるありがたさは感じていても海の魅力の素晴らしさに意外に無頓着のようです。
海とのつきあい方がわからないからでしょう。海と上手につきあっている“海を愛する仲間”と沢山知り合い、助け合うことが海を愛する前島さんの大きな財産になっています。
二年前“海が好きな仲間”と、もっと駿河の海を知ってもらい海と人のコミュニケーションを図る情報発信基地として機能させる目的で発足させました。
親子で浜辺を探検する自然体験では参加した外国の親子は捕まった生き物は海にリリースしますが、日本の家族は持ち帰りの願望が強く、自然観の違いに教えられることあるそうです。
「カヌー体験」「ヨット体験」「海の探検隊」「ネイチャーゲーム」などを通じてより深いコミュニケーションを積極的に推進するそうです。
また地元の三漁協と沼津市共同の『音響給餌(きゅうじ)』にも強い関心を寄せています。
稚魚を網の中で餌を与え、ある程度の大きくなると網から放魚、一定の時間に音響を流し餌を与える試験的な試みですが、自然環境を守りながら美味しい魚を養殖する方法で、キレイな海を愛する彼らにとってこの養殖法には前面協力を惜しまないそうです。

■アクセス
静岡県沼津市西浦木負768-9(スカンジナビア隣り)
TEL:055-946-2801
定休日:毎週木曜日。
ただし夏休み期間は毎日営業。
営業時間:10時~夕方4時。
夏休み期間は9時~夕方5時。
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